阿川尚之 著
南北戦争後のアメリカ合衆国は、新しい憲法上の問題に直面する。南部再建と解放された奴隷の処遇。労働者の福祉と資本家の財産権の葛藤。第一次大戦、大恐慌、第二次大戦のもとでの大統領の権限拡大。黒人差別、言論・思想の自由、政教分離の問題、そしてプライバシーや女性に関する新しい個人の基本的権利-。アメリカが憲法とともに歩んできた困難な道のりを最高裁が下した判決を通して振り返る。二一四年間続いた最高裁こそ、まさに合衆国の歴史を形作ってきたのである。
「BOOKデータベース」より
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