「科学者の社会的責任」についての覚え書

唐木順三 著

科学の発展は我々の暮らしを豊かにし、人類が解決しえなかった多くの問題を解決してきた。しかしそれは同時に、科学では解決できない新たな問題を生み出す歴史でもあった。著者はその最たるものとして原子力をあげ、望ましい科学のあり方について思索を進めていく。本書は、戦争を否定し平和を希求する科学者の集まり、パグウォッシュ会議の開催に触発されて書かれたもの。だが、会議の姿勢は評価しつつも、科学の発展そのものが文明や人類を破壊しうるという認識が科学者の側には足らないと厳しく指摘する。二十世紀を代表する批評家が最後の力を振りしぼって遺した警世の書。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 「科学者の社会的責任」についての覚え書
  • An Essay
  • あとがき(臼井吉見)
  • 本稿執筆のための文献
  • 『朴の木』改版にあたって
  • 私の念願
  • 解説 人間の顔を持った科学へ(島薗進)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「科学者の社会的責任」についての覚え書
著作者等 唐木 順三
書名ヨミ カガクシャ ノ シャカイテキ セキニン ニ ツイテ ノ オボエガキ
シリーズ名 ちくま学芸文庫 カ1-4
出版元 筑摩書房
刊行年月 2012.1
ページ数 173p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09434-6
NCID BB07881788
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22057356
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想