眼の隠喩

多木浩二 著

見ること、それは「もの」を知覚すること。視線を意識することは「もの」自体にも作用し私たちの認識に影響を及ぼす。例えば我々は道路に描かれた平行線を手がかりに距離を知覚する。これは絵画の遠近法の影響であり、ひいてはこの知覚に基づき街が造られるようになった。本書は視覚的表現や事物と、人間の関係についての考察。あらゆる表現物に刻み込まれた人々の様態を丹念に読み取り、言語化できない無意識な視線を介して世界を見る方法を提示する。またその無意識の世界が、我々の文化の地層を変えていく様相を丹念に語る。思想・美術など幅広い分野に足跡を残す著者の代表作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 イメージの交通-象徴と地理的空間
  • 2 人形の家-理性と遊戯性/経験の空間性
  • 3 趣味のユートピア-カタログの両義性
  • 4 視線の政治学-眼の隠喩/視線の破砕
  • 5 ブルジョワジーの肖像-ある時代の神話
  • 6 測定する視線-十九世紀的「知」の断面
  • 7 王の寝台-権力の舞台
  • 8 椅子の身体論-儀礼と快楽
  • 9 メトロポリスの神話学-虚構としての視線

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 眼の隠喩
著作者等 多木 浩二
書名ヨミ メ ノ インユ : シセン ノ ゲンショウガク
書名別名 視線の現象学
シリーズ名 ちくま学芸文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 2008.12
ページ数 399p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09188-8
NCID BA88278570
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全国書誌番号
21552655
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言語 日本語
出版国 日本
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