中世の星の下で

阿部謹也 著

遠く中世ヨーロッパの庶民たちはいったいどんな暮らしをしていたのだろうか。私たちはここで、例えば石、星、橋、暦、鐘、あるいは驢馬、狼など、日常生活をとりまく具体的な<モノ>たちと中世の人人との間にかわされた交感の遠いこだまを聞くことができる。さらに兄弟団、賎民、ユダヤ人、煙突掃除人などを論じた文章の中に、被差別者に対する暖かい眼差しを感じながら、目に見えない絆で結ばれた人と人との関係を再発見することができる。中世社会は日本を写し出す鏡でもある。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 中世のくらし(石をめぐる中世の人々
  • 中世のパロディー
  • オイレンシュピーゲルと驢馬
  • 中世における死)
  • 2 人と人を結ぶ絆(現代に生きる中世市民意識
  • 中世賎民身分の成立について
  • 病者看護の兄弟団
  • 中世ヨーロッパのビールづくり
  • オーケストリオンを聴きながら)
  • 3 歴史学を支えるもの(文化の底流にあるもの
  • 西ドイツの地域史研究と文書館
  • アジールの思想
  • 私にとっての柳田国男)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 中世の星の下で
著作者等 阿部 謹也
書名ヨミ チュウセイ ノ ホシ ノ モト デ
シリーズ名 ちくま文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 1986.12
ページ数 369p
大きさ 15cm
ISBN 4480020977
NCID BN02724517
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全国書誌番号
87012228
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言語 日本語
出版国 日本
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