組織行動の「まずい!!」学 : どうして失敗が繰り返されるのか

樋口晴彦 著

JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空…。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか(ヒューマン・エラーの背景に在るもの-エラーを誘発する職場環境
  • 熟練者の落とし穴-ベテランだからこそ事故を起こす ほか)
  • 第2章 危機意識の不在(危機感の麻痺-「今そこにある危機」が見えない
  • 安全対策の磨耗-些細な違反も積もれば山となる ほか)
  • 第3章 行き過ぎた効率化(コスト削減のしわ寄せ-いつも犠牲にされるのは安全性
  • 成果主義の病理-性急な成果主義の導入が組織を蝕む ほか)
  • 第4章 緊急時への備え(非現実的なシミュレーション-何のためのシミュレーションか
  • 初動措置の重要性-対応の遅れが破局を招く ほか)
  • 第5章 リスク管理の要諦(撤退判断の難しさ-リスク管理に「もったいない」は禁物
  • 監視機構の実効性-お目付役は大丈夫? ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 組織行動の「まずい!!」学 : どうして失敗が繰り返されるのか
著作者等 樋口 晴彦
書名ヨミ ソシキ コウドウ ノ マズイ ガク : ドウシテ シッパイ ガ クリカエサレルノカ
シリーズ名 祥伝社新書
出版元 祥伝社
刊行年月 2006.7
ページ数 235p
大きさ 18cm
ISBN 4396110448
NCID BA77464438
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全国書誌番号
21065447
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言語 日本語
出版国 日本
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