低度情報化社会 : Webは本当に進化しているのか?

コモエスタ坂本 著

インターネットにはゴミ情報しかないと言われたのは、もはや過去の話だ。現在のネットは、学術機関などのデータベースが充実し、宝の山となっている。しかし、その宝を使える人間はどこにもいない。なぜなら、IT技術の進歩で情報爆発が起きた結果、何が重要で必要な情報なのか、誰も判断できなくなってしまったからだ。個々人は自分の理解できる情報(つまりレベルの低い情報)だけに手を出し、簡単に充足してしまう。ジャンク情報だけでお腹いっぱいだから、もはやレベルの高い情報の存在には気づかない。そしてゴミのような意見をブログで公表し、さらにジャンク情報は増殖していく。ネットはレベルの低い同類同士の交信を加速させ、情報のぬるま湯に浸った低レベル人間を大量に作り出してしまった。つまり、Webは進化どころか、明らかに退化しており、そして社会そのものも劣化させているのである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 あふれかえるジャンク情報に溺れゆく人々
  • 2 mixiと2ちゃんねるが加速させる「エンドレス・コミュニティ」
  • 3 踊るホリエモンと踊らされるライブドア
  • 4 ケータイという名の支配ツール
  • 5 たかがGoogle、あるいはWeb2.0というイカサマ
  • 6 「のまネコ」と「暗黒スプー」が溶かし込んだ著作権
  • 7 韓国「オーマイニュース」で実現した「低度化先進国」への一番乗り
  • 8 「ハイパー高度情報」で、低度情報化社会を突き抜けろ

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 低度情報化社会 : Webは本当に進化しているのか?
著作者等 コモエスタ坂本
書名ヨミ テイド ジョウホウカ シャカイ : Web ワ ホントウ ニ シンカシテイルノカ
書名別名 Ultra low-level information society
シリーズ名 Kobunsha paperbacks 92
出版元 光文社
刊行年月 2006.10
ページ数 253p
大きさ 19cm
ISBN 4334933920
NCID BA79092221
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全国書誌番号
21125951
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言語 日本語
出版国 日本
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