論より詭弁

香西秀信 著

著者は、論理的思考の研究と教育に、多少は関わってきた人間である。その著者が、なぜ論理的思考にこんな憎まれ口ばかりきくのかといえば、それが、論者間の人間関係を考慮の埒外において成立しているように見えるからである。あるいは(結局は同じことなのであるが)、対等の人間関係というものを前提として成り立っているように思えるからである。だが、われわれが議論するほとんどの場において、われわれと相手と人間関係は対等ではない。われわれは大抵の場合、偏った力関係の中で議論する。そうした議論においては、真空状態で純粋培養された論理的思考力は十分には機能しない。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 論理的思考批判
  • 第1章 言葉で何かを表現することは詭弁である
  • 第2章 正しい根拠が多すぎてはいけない
  • 第3章 詭弁とは、自分に反対する意見のこと
  • 第4章 人と論とは別ではない
  • 第5章 問いは、どんなに偏っていてもかまわない

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 論より詭弁
著作者等 香西 秀信
書名ヨミ ロン ヨリ キベン : ハン ロンリテキ シコウ ノ ススメ
書名別名 反論理的思考のすすめ
シリーズ名 光文社新書
出版元 光文社
刊行年月 2007.2
ページ数 193p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-334-03390-3
NCID BA81030646
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
21196937
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想