木庭宏 著
「ローレライ」など抒情詩が「歌の翼」に乗ったことで世界的に知られるドイツのユダヤ系詩人ハイネは、ナショナリズムの一九世紀ヨーロッパを生き、ユダヤというスティグマ(烙印)と格闘しつづけた。そのハイネの全営為と全表現は、冷戦崩壊で噴き出してきたエスニック・グループ(民族集団)間の紛争激化に悩む現代世界にとって、大いに示唆を与えてくれるものと言える。そこで、エスニシティの視点から、ハイネにおけるユダヤ問題を剔抉し、新しいハイネ像を提示する。
「BOOKデータベース」より
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