日本軍兵士

吉田裕 著

310万人に及ぶ日本人犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高い餓死率、30万人を超えた海没死、戦場での自殺と「処置」、特攻、体力が劣悪化した補充兵、靴に鮫皮まで使用した物質欠乏…。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験を強いられた現実を描く。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 アジア・太平洋戦争の長期化(行き詰まる日中戦争
  • 長期戦への対応の不備-歯科治療の場合 ほか)
  • 第1章 死にゆく兵士たち-絶望的抗戦期の実態1(膨大な戦病死と餓死
  • 戦局悪化のなかの海没死と特攻 ほか)
  • 第2章 身体から見た戦争-絶望的抗戦期の実態2(兵士の体格・体力の低下
  • 遅れる軍の対応-栄養不良と排除 ほか)
  • 第3章 無残な死、その歴史的背景(異質な軍事思想
  • 日本軍の根本的欠陥 ほか)
  • 終章 深く刻まれた「戦争の傷跡」(再発マラリア-三〇年以上続いた元兵士
  • 半世紀にわたった水虫との闘い ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本軍兵士
著作者等 吉田 裕
書名ヨミ ニホングン ヘイシ : アジア タイヘイヨウ センソウ ノ ゲンジツ
書名別名 アジア・太平洋戦争の現実
シリーズ名 中公新書 2465
出版元 中央公論新社
刊行年月 2017.12
ページ数 228p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-12-102465-7
NCID BB25125277
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全国書誌番号
23001931
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言語 日本語
出版国 日本
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