坂口安吾と中上健次

柄谷行人 著

日本の怠惰な知性の伝統の中で、「事件」として登場した坂口安吾と中上健次。二人は近代文学の根源へ遡行しつつ、「自然主義」と「物語」の止揚を目指す。安吾は、自らを突き放すような他者性に文学の「ふるさと」を見出し、中上は、構造に還元することなく、歴史の現在性としての「路地」と格闘する。闘う知性としての安吾と中上を論じた74年から95年までの批評を集成した、伊藤整文学賞受賞作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 坂口安吾をめぐって(『日本文化私観』論
  • 安吾、理性の狂気
  • 安吾はわれわれの「ふるさと」である ほか)
  • 2 中上健次をめぐって(「十九歳の地図」書評
  • 中上健次論抄
  • 中上健次への手紙 ほか)
  • 3 安吾と中上をめぐって-関井光男との対話(安吾の可能性
  • 闘争する知性と文学)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 坂口安吾と中上健次
著作者等 柄谷 行人
書名ヨミ サカグチ アンゴ ト ナカガミ ケンジ
シリーズ名 講談社文芸文庫
出版元 講談社
刊行年月 2006.9
ページ数 412p
大きさ 16cm
ISBN 4061984527
NCID BA7838633X
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全国書誌番号
21105788
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言語 日本語
出版国 日本

掲載作品

著作名 著作者名
解説 井口時男
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