物語消滅論 : キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」

大塚英志 著

テロとの戦い、ファンタジーの世界的ブーム、ネットでの中傷による殺人事件…。いまや社会において人々を動かしているのは「物語」である。80年代後半にイデオロギーによる社会設計が有効性を失い、複雑化する世界を見通すことが出来なくなった時、人々は説明の原理を「物語」の因果律に求めた。それは善と悪、敵対者、援助者など単純化された要素により成り立つ因果律である。それは分かり易さ故に人々を動員し政治をも動かし始めた。イデオロギーが「物語」に取って代わられた時代、世界はどこへ向かうのか?そのリスクはいかなるものなのか?「物語」が「私」と「国家」を動員し始めている。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 創作する読者と物語るコンピュータ(「物語」がイデオロギーを代行する時代とは
  • 記号的価値としての「物語」 ほか)
  • 第2章 キャラクターとしての「私」(都市伝説と集合的な作者
  • 「現実」は明治三十年代に作られた ほか)
  • 第3章 イデオロギー化する「物語」(新化論的な因果律の消滅した世界
  • 「キャラを立てたい」日本 ほか)
  • あとがき なぜ、ぼくは「近代的言説」を「擁護」しようとするのか

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 物語消滅論 : キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」
著作者等 大塚 英志
書名ヨミ モノガタリ ショウメツ ロン : キャラクターカスル ワタシ イデオロギーカスル モノガタリ
シリーズ名 角川oneテーマ21
出版元 角川書店
刊行年月 2004.10
ページ数 228p
大きさ 18cm
ISBN 4047041793
NCID BA68998216
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20687064
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想