征きて還りし兵の記憶

高杉一郎 著

あの本は偉大な政治家スターリンをけがすものだ。こんどだけは見のがしてやるが-最初の著書『極光のかげに』を日本共産党最高幹部から罵倒されたシベリア抑留帰りの著者は、孤独な長く暗い戦後を歩みはじめた。ソ連とは、社会主義とは、スターリンとは何だったのか。戦後史を画する人びとと事件の交錯をえがく誠実なヒューマニストの痛恨の回想。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • いけにえよ、記憶を語れ
  • 1945年の夏
  • 「捕虜だ!捕虜だ!」
  • 集中営のロシア
  • もうひとつのロシア
  • アントン・チェーホフとジョージ・ケナン
  • 日本人俘虜のための新聞
  • 帰還
  • 菅季治の死
  • 務台理作と中野重治
  • 朝鮮戦争のさなかで
  • 福原麟太郎と宮本百合子
  • おだやかな町-静岡で
  • スターリンの「言語学」論文
  • 中国の世界語者たち
  • その後の中野重治
  • 七三一部隊と「狼!狼!狼!」
  • ぬかるみの道はつづく

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 征きて還りし兵の記憶
著作者等 高杉 一郎
書名ヨミ ユキテ カエリシ ヘイ ノ キオク
シリーズ名 社会
岩波現代文庫
出版元 岩波書店
刊行年月 2002.6
ページ数 332p
大きさ 15cm
ISBN 4006030622
NCID BA57221568
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全国書誌番号
20293609
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言語 日本語
出版国 日本
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