豊かさとは何か

暉峻淑子 著

モノとカネがあふれる世界1の金持ち国・日本。だが一方では、環境破壊、過労死、受験競争、老後の不安など深刻な現象にこと欠かず、国民にはゆとりも豊かさの実感もない。日本は豊かさへの道を踏みまちがえた、と考える著者が、西ドイツでの在住体験と対比させながら、日本人の生活のあり方を点検し、真に豊かな社会への道をさぐる。

「BOOKデータベース」より

モノとカネがあふれる世界一の金持ち国・日本。だが一方では、環境破壊、過労死、受験競争、老後の不安など深刻な現象にこと欠かず、国民にはゆとりも豊かさの実感もない。日本は豊かさへの道を踏みまちがえた、と考える著者が、西ドイツでの在住体験と対比させながら、日本人の生活のあり方を点検し、真に豊かな社会への道をさぐる。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 1 金持ちの国・日本
  • 2 西ドイツから日本を見る
  • 3 豊かなのか貧しいのか
  • 4 ゆとりをいけにえにした豊かさ
  • 5 貧しい労働の果実
  • 6 豊かさとは何か

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 金持ちの国・日本
  • 2 西ドイツから日本を見る
  • 3 豊かなのか貧しいのか
  • 4 ゆとりをいけにえにした豊かさ
  • 5 貧しい労働の果実
  • 6 豊かさとは何か

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 一 金持ちの国・日本 / p1
  • カネとモノがあふれる国 / p2
  • 第三世界の姿は四十年前の日本 / p3
  • 豊かさに夢中になった日本人 / p5
  • 表面だけの豊かさ--余裕と思いやりの喪失 / p7
  • 時間を奪いとられた生活 / p10
  • 豊かさへの道を踏みまちがえた日本 / p14
  • 二 西ドイツから日本を見る / p17
  • 資本主義国の中でも特殊な日本 / p18
  • もはやいいわけは通用しない / p20
  • 空港から落ちついた美しい町へ / p22
  • 森や木や動物と共にゆったりと生きる人びと / p24
  • 問題意識が豊かな学生たち / p28
  • 生活基盤の充実が豊かさを保障 / p31
  • 個性的で、のびのびとした教育 / p32
  • 自己責任の前に社会的責任 / p36
  • 生徒も教師も自由 / p37
  • 見守るが強制はしない--「非行」少年少女の教育 / p40
  • 一人ひとりを家庭的に教える--特別クラス / p42
  • 個室制で活気ある老人ホーム / p43
  • ゆきとどいた在宅看護とホーム・ヘルプ / p46
  • 安くて高水準で個性的な住宅 / p51
  • 土地の私権にはきびしい制限 / p54
  • 四万以上の自助グループが活躍 / p57
  • 心配のない、老人たちの生活 / p59
  • 安い交通費--社会的共通資本の威力 / p61
  • 金持ちで貧乏な国--西ドイツから見た日本 / p62
  • 他国を知ることは自国を知ること / p64
  • 三 豊かなのか貧しいのか / p67
  • 日本の「豊かさ」への疑問 / p68
  • 「豊かさ」って何だろう--女たちの生活実感 / p69
  • 高校生たちの疑問と不安 / p73
  • 動物や植物とともに命を大切にして生きる--地球的豊かさ / p77
  • 地球的豊かさ感と物量的豊かさ感への分裂 / p81
  • 豊かさへの疑問と、ガルブレイスの『ゆたかな社会』 / p84
  • 市場経済信仰から所得の再分配へ / p85
  • かきたてられる欲望から自主的に決定される欲望へ / p88
  • 豊かな社会とは?--ガルブレイスの結論 / p91
  • 個人生活の側から豊かさを測る--生活水準論 / p93
  • 貧困調査から始まった生計調査 / p95
  • 日本の生計調査の曙 / p98
  • 多角的な視点をもつ現代の生活水準論 / p99
  • 四 ゆとりをいけにえにした豊かさ / p105
  • ゆとりを生み出すもの--社会保障と自由時間 / p106
  • 労働時間も通勤時間も長い日本 / p109
  • 全国建設連労協の「健康と生活に関する調査」 / p116
  • 残業・休日出勤・徹夜勤務 / p117
  • 有給休暇・忙しさ・イライラ・やりがい / p119
  • 残業の影響がとくに大きい睡眠と食事 / p123
  • 帰宅時刻と就寝時刻 / p126
  • 人間らしい生活をするには残業は月十時間が限度 / p129
  • 精神的一体感の喪失--危機感を抱く妻たち / p131
  • 回復困難な披露、常用される薬 / p132
  • 拒否しにくい残業 / p134
  • 本人と家族は残業をどう考えているのか / p137
  • すべての産業に共通する労働実態 / p139
  • 人間の本性に反する夜勤・深夜労働 / p140
  • 拡がるストレス性疾患と過労死 / p142
  • 何よりも合理化と効率化を優先する国 / p147
  • 「八時間労働」の真の意味 / p150
  • 時間短縮を伴わない男女雇用平等は差別を生む / p152
  • ストレスにさらされる母性 / p154
  • 機械化によって貧しくなった労働 / p157
  • 時間短縮が「労働のあり方」を変えていく第一歩 / p160
  • 五 貧しい労働の果実 / p163
  • 労働者の暮らしはどうなっているのか--総務庁の家計調査から / p164
  • ひろがる新しい貧富の格差 / p167
  • 日本人の貯蓄好き--それも土地暴騰の一因 / p172
  • 住宅は生活の容れもの / p174
  • 「個人の自己責任」--ないに等しい日本の住宅政策 / p177
  • 「住宅は人格の一部」--住宅に手厚い助成のある国の考え方 / p182
  • 持てる者と持たざる者との格差 / p185
  • 全国に波及する地価の騰貴 / p187
  • 可処分所得を上回る住宅ローンの返済額--東京のクレージーな現象 / p190
  • 都市住宅を自分たちの手で--コープ住宅の運動 / p193
  • カネの豊かさが住の豊かさを亡ぼした / p194
  • 個人の自由を支えるもの--共同体的な土台 / p195
  • 経済の活力か人間の活力か / p199
  • 弱者をも抱えこむ「共存の原則」 / p202
  • 社会保障を削減してきた日本の保守政治 / p204
  • 大幅に切り下げられた年金と老人医療費 / p207
  • 介護に疲れる家族、介護の手を抜く老人ホーム / p212
  • 貧しい人を見殺しにする国民健康保険 / p217
  • ますますきびしくなる生活保護の受給制限 / p218
  • 同情心や社会的公正感を葬り去ることはできない / p224
  • 六 豊かさとは何か / p227
  • 共通の生活基盤を充実させる / p229
  • 二つの自然を統一して生きる / p234
  • 労働時間を短縮し、労働のあり方を変える / p238
  • 本当の豊かさへの転換に向けて / p240
  • あとがき / p245

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 豊かさとは何か
著作者等 暉峻 淑子
書名ヨミ ユタカサ トワ ナニカ
出版元 岩波書店
刊行年月 1989.9
ページ数 246p
大きさ 18cm
ISBN 4004300851
NCID BN0379887X
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
92062000
90002418
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想