形而上学  上

アリストテレス 著 ; 出隆 訳

哲学のもっとも根本的な問題の探求をめぐるアリストテレス(前384‐322)の一群の論文を集録した書。千数百年にわたって西洋の世界観に決定的な影響を与えたばかりでなく、西洋哲学の多くの基本概念を生み出した著作で、ここに示される問題分析の態度や発展流動する弁証法的思考方法は永久に研究者の模範となるものである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • すべての人間は知るを欲する。人間の知能は感覚から、記憶、経験知、技術知を経て、知恵(理論的な認識・学・哲学)に進む。知恵または哲学は第一の原因や原理を対象とする棟梁的な学である。
  • 知者(知恵ある者)についての一般の見解から推して知られる知恵の諸特徴。我々の求める最高の知恵(神的な学)の本性と目標。
  • 我々の主張する四種の原因(本質または形相因と質料因と始動因と目的因)。-最初の哲学者たちは、まず質料を原因としてあげ、ついで始動因の必要を認め、アナクサゴラスは目的因にも気づいた。
  • しかしかれらの原因の使い方は未熟であった。エンペドクレスの二つの相反する始動因。かれの四元素とデモクリトスの原子。
  • ピタゴラス学徒とエレア学徒の原因に関する見解。ピタゴラス学徒では本質(形相因)が暗に求められていた。
  • プラトン哲学の起源。プラトンの設定した三種の存在(諸々のイデアと感覚的事物とその中間のもの)。この哲学ではただ形相と質料との二種のみが原因として用いられた。
  • 四原因に対するこれまでの諸哲学者の態度。
  • ソクラテス以前の諸哲学者の原因の使い方に対する批判。
  • プラトンのイデア説に対する批判二十三箇条。
  • 結論、-以上の哲学史的考察は、求むべき原因の種類が、我々の主張する通り、四つあり、四つより多くも少なくもないことを確証する。〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • 凡例 / p3
  • 本文の内容目次 / p8
  • 本文
  • 第一巻 / p21
  • 第二巻 / p71
  • 第三巻 / p79
  • 第四巻 / p112
  • 第五巻 / p153
  • 第六巻 / p214
  • 第七巻 / p226
  • 第八巻 / p295
  • 訳者注 / p315
  • 索引

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 形而上学
著作者等 Aristotelēs
Aristotle
出 隆
アリストテレス
書名ヨミ ケイジジョウガク
シリーズ名 岩波文庫
巻冊次
出版元 岩波書店
刊行年月 1959
ページ数 391, 28p
大きさ 15cm
ISBN 4003360435
NCID BN00924479
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全国書誌番号
60003239
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
原文言語 古典ギリシア語(1453年まで)
出版国 日本
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