小説の力 : 新しい作品論のために

田中実 著

ああも読めるが、こうも読める、このナンデモアリの「エセ読みのアナーキー」を峻拒し、「読みのアナーキー」を挑発、克服する。「小説の力」とは、既存の文化コンテクストに対峙し、新たな文化、世界観を産み出していく可能性である。小説の再生にむけて、挑発する作品論。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 「読みのアナーキー」=「還元不可能な複数性」を超えて
  • 批評する「語り手」-芥川龍之介『羅生門』
  • 多層的意識構造のなかの「劇作者」-森鴎外『舞姫』
  • 『こゝろ』という掛け橋-夏目漱石『こゝろ』
  • お話を支える力-太宰治『走れメロス』
  • 「自閉」の咆哮-中島敦『山月記』
  • 戦争と川端文学-川端康成『ざくろ』
  • 「個」に生きた「作家」山川方夫-山川方夫『夏の葬列』
  • 『他者』という出口-井伏鱒二『山椒魚』
  • 終章 新しい「作品論」のために

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 小説の力 : 新しい作品論のために
著作者等 田中 実
書名ヨミ ショウセツ ノ チカラ
出版元 大修館書店
刊行年月 1996.2
ページ数 310p
大きさ 20cm
ISBN 4469221201
NCID BN13992959
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全国書誌番号
96055052
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言語 日本語
出版国 日本
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