己の才能を信じることを怖れ、それゆえに成功した男・家康。隷属忍従と徹底した模倣のうちに戦国の争乱を平らげ、徳川家三百年の礎を築き上げた徳川家康。いまもなお日本人の民族性に強い影響を与え続ける家康の特異な性格と思考法は、いかに育まれ、機能したか-。時の覇者・豊臣秀吉を実質的に破った小牧・長久手の戦いを中心に、伝説に隠された「覇王」家康の実像を描き、日本人の民族性の謎に迫る傑作長編。
「BOOKデータベース」より
戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか…。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。
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徳川三百年-戦国時代の騒乱を平らげ、長期政権(覇王の家)の礎を隷属忍従と徹底した模倣のうちに築き上げた徳川家康。三河松平家の後継ぎとして生まれながら、隣国今川家の人質となって幼少時を送り、当主になってからは甲斐、相模の脅威に晒されつつ、卓抜した政治力で地歩を固めて行く。おりしも同盟関係にあった信長は、本能寺の変で急逝。秀吉が天下を取ろうとしていた…。
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