「おもてなし」という残酷社会

榎本博明 著

私たち日本人は、人と人との「間柄」を配慮しながら生きてきた。だからこそ、接客の場で心地よい「おもてなし」がなされてきたのだ。しかし、もともと丁寧な対応をし、信頼関係を築いてきた場に、欧米の「顧客満足(CS)」といった概念が取り入れられ、従業員は過剰な「お客様扱い」を強いられるようになった。そして、客は過剰な接客を当然とみなし、どんどんわがままになっていく-。過酷なストレス社会を生き抜くために、その社会的背景を理解し、対処法を考える。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 なぜ、過剰な「お客様扱い」が当たり前となったのか(「顧客満足(CS)度」が日本人の心を壊す
  • オリンピックに向けてもてはやされる「『おもてなし』の精神」 ほか)
  • 第2章 あらゆる職業が感情のコントロールを強いられる社会へ(一方的な奉仕を強いられる社会
  • 感情労働に必要とされる表層演技と深層演技 ほか)
  • 第3章 「お客様は神様」という発想が働く現場を過酷にする(心の不調を抱える人たち
  • 高まりをみせる労働問題が絡む自殺比率 ほか)
  • 第4章 職場内すらも抑圧された感情が渦巻く場に(横暴な上司に対して、ひたすら我慢する部下
  • 上司を傷つけないように気遣いも必要なんて… ほか)
  • 第5章 過剰・感情労働時代のストレスとの付きあい方(客となってストレスを発散する社会
  • リフレーミングの必要性 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「おもてなし」という残酷社会
著作者等 榎本 博明
書名ヨミ オモテナシ ト イウ ザンコク シャカイ : カジョウ カンジョウ ロウドウ ト ドウ ムキアウカ
書名別名 過剰・感情労働とどう向き合うか
シリーズ名 平凡社新書 839
出版元 平凡社
刊行年月 2017.3
ページ数 207p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-582-85839-6
NCID BB23303068
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全国書誌番号
22871760
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言語 日本語
出版国 日本
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