冨田健之 著
武帝は、幸運の女神に導かれ、漢の第7代皇帝となったが、皇帝としてのスタートは順風満帆とはいえず、幾たびかの挫折を味わった。16歳の若き皇帝には十分な自覚も経験もなかったのである。しかし、武帝はその失意の中からたくましく成長し、漢を大帝国へと発展させていった。中国古代の皇帝支配は秦の始皇帝によって創業されたが、それを完成の域に高めたとされる武帝とはどのような皇帝であり、彼がめざした皇帝支配とはどのようなものだったのだろうか。
「BOOKデータベース」より
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