現在、日本全国で年間約19万頭もの犬や猫が自治体施設に収容されているが、そのうち13万頭近くが殺処分されている。昨今、犬猫の殺処分が社会問題となっているが、いまだ日本ではペットの入手先として人々がまず思い浮かべるのはペットショップで、保護施設から動物を譲り受けるケースは一般的でない。日本在住45年、動物保護施設「アーク」として組織的に活動を始めて25年になる著者が、自身の経験をもとに日本の動物保護の現状や問題点を明らかにする。また、母国である英国の動物保護の実態や日本の行政の課題、災害時のペットの安全対策なども論じる。
「BOOKデータベース」より