逃亡派

オルガ・トカルチュク 著 ; 小椋彩 訳

「ブラウ博士の旅1・2」:人体の神秘に魅せられ、解剖標本の保存を研究するブラウ博士は、学会へ向かう途中、著名な解剖学者の未亡人から招待を受ける。亡き教授の仕事部屋には、驚くべき標本が残されていた。「切断された脚への手紙」:若き日に出会ったスピノザを師と仰ぐフィリップ・フェルヘイエンは、ふとした怪我がもとで左脚を失っていた。優れた解剖学者となった彼は、あるとき、ないはずの脚に痛みを覚えるようになる。「逃亡派」:アンヌシュカは、難病の息子を抱えてモスクワに暮らしている。週に一度の外出で教会から帰る途中、地下鉄の出口で、たえず足ぶみしながら何かをつぶやく、奇妙ないでたちの女に出会う。「ショパンの心臓」:パリで没した作曲家ショパンは、自分の心臓を愛する祖国に埋葬してほしいと遺言を残した。姉ルドヴィカは、独立の気運が高まるポーランドへ向けて、弟の心臓を携え、冬の平原を馬車で渡っていく。ポーランドで最も権威ある文学賞"ニケ賞"受賞作。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 逃亡派
著作者等 Tokarczuk, Olga
小椋 彩
トカルチュク オルガ
書名ヨミ トウボウハ
書名別名 BIEGUNI
シリーズ名 エクス・リブリス
出版元 白水社
刊行年月 2014.3
ページ数 413,3p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-560-09032-9
NCID BB14980280
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全国書誌番号
22366422
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言語 日本語
原文言語 ポーランド語
出版国 日本
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