Change!をうたう21世紀のアメリカ。だが1世紀前は?没後50年になる黒人作家ライト(1908‐60)が証す凄まじい貧困。南部に生まれた気性烈しい子供は、大人への妥協を拒み衝突を繰返す。叔父が殺され初めて人種を意識した事件、南部の苛烈な現実へのめざめを湛えた少年の眼。叙情とバイオレンス漂う自伝小説。
「BOOKデータベース」より
人種差別の問題を黒人の側から描き、アメリカ黒人文学を初めて世界的な地位にまで高めたリチャード・ライトの自伝小説。アメリカの深南部=ミシシッピー州の農場で働く小作人の子として生まれた少年時代を回想、極度の貧困と人種差別の痛苦に満ちた日々を、むしろ抒情的とも言える筆致で綴り、読む者の胸を打つ。
「BOOKデータベース」より