清少納言"受難"の近代 : 「新しい女」の季節に遭遇して

宮崎莊平 著

「王朝の二大才媛」として、長いあいだ並び高く評価されてきた紫式部と清少納言。だが、大正デモクラシーの嵐が吹き荒れる近代、突如として清少納言ひとりのみが、不当な非難にさらされた。『青鞜』および、平塚らいてうが脚光を浴びる中でたち現れた「新しい女」というあり方、そして「新しい女」への苛烈な集中砲火。時代風潮ゆえに清少納言が遭遇した"受難"の季節を明らかにし、フェミニズム問題の行方を問いかける。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 序章-問題の在処へ(清紫並称
  • 並称から優劣・褒貶へ
  • 紫式部堕地獄論
  • 清少納言零落説話
  • 不敬の書-源氏物語の"受難")
  • 2 「新しい女」とは何か、その時代状況(『青鞜』の出現
  • 「新しい女」の時代動向
  • 『人形の家』のノラとその波動)
  • 3 清少納言"受難"の季節(梅澤和軒著『清少納言と紫式部』
  • 明治三十五年版から同四十五年版へ
  • 時代風潮とそのうねり
  • 「自分は新しい女である」)
  • 4 沈静化とその後(その後の世の動向
  • 清紫並称への回帰
  • 底流にある清紫優劣論)
  • 5 終章-問題の行方(フェミニズムのことなど
  • 時代状況の内側
  • 清紫問題のこれから)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 清少納言"受難"の近代 : 「新しい女」の季節に遭遇して
著作者等 宮崎 荘平
宮崎 莊平
書名ヨミ セイ ショウナゴン ジュナン ノ キンダイ : アタラシイ オンナ ノ キセツ ニ ソウグウシテ
シリーズ名 新典社新書 35
出版元 新典社
刊行年月 2009.5
ページ数 127p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-7879-6135-8
NCID BA90044007
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全国書誌番号
21665703
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言語 日本語
出版国 日本
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