四方田犬彦 著
民族の言語が消滅することを憂い、その詩情を後世に残さんがために己の創作を放棄し、童謡・民謡の採集と翻訳に生涯をかけた金素雲。そして、金素雲を再訳する金時鐘。これらいわば二重の意味で出自を詐称する行為に通底する「翻訳者の使命」を、西脇順三郎や吉増剛造などの広義の翻訳=創作実践とつなげ、文学の重要な契機である他者性の問題に鋭く切りこむ斬新な翻訳論。
「BOOKデータベース」より
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