「居場所のない人びと」の共同体の民族誌 : 障害者・外国人の織りなす対抗文化

山本直美 著

本書で対象とする社会福祉施設「ユリノキ村」は、人びとが同一性に至らないばかりか共通性もほとんど備えず、コミュニケーションの成立自体が極めて困難な場である。しかしそうではあっても、ユリノキ村の成員もまた、何かのかたちで「共同性」を創り出しているであろうことが考えられる。それは、結論を先取りしていうならば、意図的・直接的・恒常的に取り結ぶ関係性ではなく、場を共有することにより非意図的・間接的・一時的に取り結ぶことになる関係性である。本書では、コミュニケーション不全の状況にありながらも、否そうであればこそ形成することがある「共同性」について、描き出すことにしたい。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 「私はゴミではない」という叫びから
  • 第1章 ユリノキ村の創設から現在まで
  • 第2章 外部の目と内部の目-ボランティアから見たユリノキ村
  • 第3章 対立し合う「自分なりの規範」-「メンバー」の相互関係
  • 第4章 通じない「常識」-「グループホームの人」を含む関係
  • 第5章 組織における統制とユリノキ村
  • 第6章 コミューンにおけるエゴイズム調整とユリノキ村
  • 第7章 新たなコミューンの可能性

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「居場所のない人びと」の共同体の民族誌 : 障害者・外国人の織りなす対抗文化
著作者等 山本 直美
書名ヨミ イバショ ノ ナイ ヒトビト ノ キョウドウタイ ノ ミンゾクシ : ショウガイシャ ガイコクジン ノ オリナス タイコウ ブンカ
出版元 明石書店
刊行年月 2007.2
ページ数 271p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-7503-2505-7
NCID BA81391972
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全国書誌番号
21214924
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言語 日本語
出版国 日本
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