稲垣足穂 著 ; 萩原幸子 編
「目指す人間とは何であるか?それはこの自分自身である。固有の色合いがある、振動的な、即ち生きている、真鍮の砲弾や花火仕掛の海戦に心を惹かれている自己自身である」(「弥勒」)。昭和七年明石に帰省した足穂は、昭和十一年末に最後の上京をして牛込横寺町に住む。酒精に耽溺する身辺無一物の果てに辿りついた自己救済の夢を描く「弥勒」の他、三十代から四十代はじめまでの時期を扱った自伝的作品九篇。全巻完結。
「BOOKデータベース」より
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