家庭科が狙われている : 検定不合格の裏に

鶴田敦子 著

教科書問題といえば、誰もが歴史教科書を思うだろう。けれど、1996年の教科書検定で、じつは家庭科からも多くの不合格がでていた。そこには検定側のどんな意図があったのか。かつて家庭科は女子だけが学んでいた。男女ともが履修するようになったのは'90年代のこと。生きていくために必要なすべてを家庭で学べるわけではないから、学校教育が重要なのは家庭科も同じ。ところが、戦前から「殖産興業」「富国強兵」「良妻賢母」「経済高度成長」…とスローガンを掲げ、国は教育を通じて都合のいい「家庭像」「人間像」をわれわれに刷り込もうとしてきた。そして少子高齢化社会に向かう現在、高齢者介護は家族だけで支えなければならないというのか。「望ましい家族像」を教科書に描いたところで、少子高齢化はとめられない。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 教科書は時代を映す
  • 第2章 今、学校現場で
  • 第3章 国は何を狙っているか
  • 第4章 国家政策を担ってきた科庭科
  • 第5章 教科書の検定不合格
  • 第6章 「生活者」の家庭科へ
  • 第7章 本当の「生きる力」を求めて

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 家庭科が狙われている : 検定不合格の裏に
著作者等 鶴田 敦子
書名ヨミ カテイカ ガ ネラワレテイル : ケンテイ フゴウカク ノ ウラ ニ
シリーズ名 朝日選書
出版元 朝日新聞社
刊行年月 2004.2
ページ数 232p
大きさ 19cm
ISBN 402259845X
NCID BA65677067
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全国書誌番号
20562721
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言語 日本語
出版国 日本
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