百瀬孝 著
明治六年初代内務卿大久保利通の下に創設されて以来、敗戦後の昭和二十二年アメリカ占領軍によって解体されるまで「国の国たるゆえんのもと」として霞ケ関に君臨した名門官庁・内務省。現在の総務省、国土交通省、厚生労働省、警察庁をあわせた巨大官庁でいながら、そこではきわめて簡素な行政機構と効率的な地方行政が実現していた。「地方自治の擁護者」か「暗黒政治の総元締め」か。その実力ゆえに今日も評価の揺れる怪物官庁の実態を、冷静な分析によって明らかにする。
「BOOKデータベース」より
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