中島みち 著
たとえ脳死と宣告されても、心臓が鼓動をきざみ、肌は温かいのに治療を止めるのは忍びない。他方、一日千秋の思いで臓器の提供を待ちわびる患者たち。その両者の立場と痛みを知る著者はまた、日本における、いわゆる脳死立法の波乱の十余年を終始ウォッチし関わってきた。法の見直しが叫ばれる今、改めて、一九九七年に制定された臓器移植法の理念と、その成立までの対立点を明確にし、真の患者のプライバシーとは何か、日本人の死生観とは何かを問う。
「BOOKデータベース」より
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