表現としての身体 : メルロ=ポンティ哲学研究

末次弘 著

デカルト・サルトルの哲学と対比しながら、メルロ=ポンティ哲学の全体像に自己の実存を賭けて迫る稀有の書。前・中期の諸テクストに徹底的に内在しつつ一人称単数で書かれた感性豊かな論考。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 第1部 身体-知覚と生きられる世界(メルロ=ポンティとデカルト的コギト
  • メルロ=ポンティにおける身体論の方向
  • メルロ=ポンティにおける身体論
  • 黙せるコギト、あるいは知覚すること
  • 黙せるコギト、あるいは世界への内属
  • 知覚の優位性)
  • 第2部 身体-言語と表現の世界(『知覚の現象学』における言語論
  • 言語学と現象学
  • 表現の経験と言語
  • 他者知覚とコミュニケーション)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • 第一部 身体-知覚と生きられる世界 / p3
  • 第一章 メルロ=ポンティとデカルト的コギト / p5
  • 第一節 デカルト的コギトにたいするメルロ=ポンティの批判的検討 / p6
  • 一 従来のコギト解釈 / p6
  • ニ コギトと外的知覚 / p6
  • 三 コギトと内的知覚 / p7
  • 四 コギトと悟性、または理性 / p8
  • 第二節 デカルト的コギトについてのメルロ=ポンティの解釈 / p11
  • 一 語られたコギト / p11
  • 二 黙せるコギトとは何か / p13
  • 三 前期メルロ=ポンティ哲学の根本問題 / p15
  • 第二章 メルロ=ポンティにおける身体論の方向 / p19
  • 第一節「自分の身体」 / p19
  • 一「自分の身体」と対自存在としての身体 / p19
  • 二 サルトルの身体論とメルロ=ポンティの身体論の分岐点 / p21
  • 第二節 行動の構造 / p26
  • 一 行動と実存 / p26
  • 二 物理的秩序、生命的秩序、人間的秩序 / p31
  • 三 メルロ=ポンティにおける身体論の存在論的枠組 / p35
  • 第三章 メルロ=ポンティにおける身体論 / p39
  • 第一節 生理的なものと心的なもの / p40
  • 一 病的身体運動の分析I / p40
  • 二 病的身体運動の分析II / p43
  • 第二節 意味の生誕地としての身体 / p48
  • 一 病的身体運動についてのメルロ=ポンティの分析 / p48
  • ニ メルロ=ポンティにおける身体論の核心 / p51
  • 第四章 黙せるコギト、あるいは知覚すること / p55
  • 第一節 知覚的綜合の基本構造 / p56
  • 一 いわゆる「感覚」から知覚へ還帰すること / p56
  • 二 知覚的綜合における統一の問題 / p60
  • 第二節 知覚主体の両義性 / p64
  • 一 知覚の匿名性 / p64
  • 二 知覚的綜合と時間性 / p66
  • 三 近代的意識概念の解体 / p69
  • 第五章 黙せるコギト、あるいは世界への内属 / p75
  • 第一節 幾何学的空間 / p75
  • 一 上と下 / p76
  • 二 奥行き / p79
  • 第二節 生きられる空間 / p84
  • 一 夢の空間 / p84
  • 二 神話的空間 / p87
  • 三 分裂病者の空間 / p88
  • 四 根源的空間性 / p89
  • 第三節 知覚される世界の基本構造 / p91
  • 一 物 / p92
  • 二 自然的世界 / p93
  • 三 人間的世界 / p95
  • 第六章 知覚の優位性 / p97
  • 第一節 デカルト的コギトとサルトル / p98
  • 一 コギトの非孤立的把握 / p98
  • 二 非実体的総体としての意識把握 / p100
  • 第二節 知覚理論としての黙せるコギト論 / p104
  • 一 近代的身体概念の解体 / p104
  • 二 近代的意識概念の解体 / p107
  • 三 知覚主体の世界への内属 / p110
  • 第三節 デカルト的コギトとメルロ=ポンティ / p112
  • 一 デカルト的二元論の克服 / p112
  • 二<自己>と世界とに通底する自然 / p115
  • 第二部 身体-言語と表現の世界 / p119
  • 第一章『知覚の現象学』における言語論 / p125
  • 一『知覚の現象学』における言語論をどのような仕方で読むか / p125
  • 二 表現の経験 / p126
  • 三 表現についての科学 / p132
  • 四『知覚の現象学』における言語理解 / p139
  • 五 前期メルロ=ポンティ哲学における言語論の特徴 / p144
  • 第二章 言語学と現象学 / p149
  • 第一節 メルロ=ポンティと言語学 / p149
  • 一 言語学との出会い / p149
  • 二 プラーグ学派の言語学者 / p153
  • 三「意識と言語の獲得」におけるソシュール理解 / p158
  • 第二節 ソシュール言語学とメルロ=ポンティ / p162
  • 一 現象学と言語学 / p163
  • 二 メルロ=ポンティにおけるソシュール言語学の捉え直し / p167
  • 三 パロールと表現 / p171
  • 四 言語の驚異 / p176
  • 五 中期メルロ=ポンティの言語論とソシュール言語学 / p180
  • 第三章 絵画論と言語論 / p185
  • 第一節 沈黙の声としての絵画論 / p185
  • 一 絵画との比較可能性 / p185
  • 二 創造的表現 / p188
  • 第二節 絵画と言語との比較 / p198
  • 一 絵画と言語との共通性 / p198
  • 二 絵画と言語との差異 / p202
  • 三 言語の根源的な機能 / p205
  • 第四章 他者知覚とコミュニケーション / p209
  • 第一節『知覚の現象学』における他者論 / p209
  • 一 他者論への導入 / p209
  • 二 他者についてのメルロ=ポンティの考え / p212
  • 第二節『知覚の現象学』以降の他者論 / p217
  • 一「ソルボンヌ講義」と他者論 / p217
  • 二『世界の散文』における他者論 / p222
  • 第三節 コミュニケーション / p223
  • 一 前コミュニケーション / p224
  • 二 対話 / p228
  • 三 他者論から言語の問題へ / p232
  • 結語 / p239
  • 文献表 / p247

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 表現としての身体 : メルロ=ポンティ哲学研究
著作者等 末次 弘
書名ヨミ ヒョウゲン ト シテ ノ シンタイ : メルロ = ポンティ テツガク ケンキュウ
出版元 春秋社
刊行年月 1999.8
ページ数 331, 3p
大きさ 20cm
ISBN 4393327047
NCID BA42924065
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全国書誌番号
99125009
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言語 日本語
出版国 日本
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