信用と貨幣 : 貨幣存立の根拠を問う

竹内晴夫 著

貨幣とは何か、貨幣はいかにして発生し、いかなる性質をもつのか、ということは、市場の発生以来絶えず問題にされてきた。現代の貨幣をめぐっても、内生説と外生説の対立など、根本的な所で貨幣の性格について、したがってその貨幣の管理をめぐっても、まったく異なる見解が併存している。内生説を唱えるのはケインジアンであり、外生説はフリードマン等のマネタリストである。前者は、一九世紀半ばの銀行学派の見解に源流をもち、また後者は、貨幣数量説を基盤とする通貨学派の現代版ともみられるが、伝統的な貨幣論争が、時代状況を異にして新たな理論構成を加えながらも、延々と継続しているともいえるのである。このような貨幣論争についての検討は、貨幣論の研究に欠かせない意味をもっていると思われる。本書では、こうした貨幣論争への回答を意識しながら検討を進めていく。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1編 信用と貨幣(金属流通と紙券流通
  • 信用創造のメカニズム
  • 銀行間組織の重層的構造と信用貨幣 ほか)
  • 第2編 貨幣信用学説(スミスの信用論
  • リカードウの信用論なき貨幣論
  • 通貨論争 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 信用と貨幣 : 貨幣存立の根拠を問う
著作者等 竹内 晴夫
書名ヨミ シンヨウ ト カヘイ
出版元 御茶の水書房
刊行年月 1997.2
ページ数 342, 6p
大きさ 22cm
ISBN 4275016556
NCID BN16100203
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全国書誌番号
97065416
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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