ティツィアーノ<パウルス3世とその孫たち>

ロベルト・ザッペリ 著 ; 吉川登 訳

『パウルス3世とその孫たち』は、ティツィアーノの最も有名な、論じられることの最も多い絵画の一つである。この絵において、なぜ教皇の二人の孫アレッサンドロとオッターヴィオだけが描かれ、彼の息子ピエル・ルイージや他の二人の孫オラツィオとラヌッチオは描かれなかったのか?なぜ絵画の制作が中断されたのか、そして、画家は別れを告げたが、ティツィアーノとファルネーゼ家との関係がそこなわれなかったのはなぜか?依頼者の希望で伝えられるはずであった政治的メッセージを人々に理解させるのに、画家はどのような芸術的手段を用いてこれに成功したのか?文献的及び図像的資料の研究によって、著者は、上記の問に対し、説得力のある答えを出すことができた。同時に、本書で示された分析は、美術史研究のかかえているアクチュアルな諸問題を討論の対象にすえる機会をも提供している。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 未完の肖像画、『パウルス3世とその孫たち』
  • 第2章 肖像画の政治的機能
  • 第3章 画家の思惑
  • 第4章 肖像に滑り込まされる野望
  • 第5章 野望の結末、そして絵が語るもの

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ティツィアーノ<パウルス3世とその孫たち>
著作者等 Zapperi, Roberto
吉川 登
ザッペリ ロベルト
書名ヨミ ティツィアーノ パウルス 3セイ ト ソノ マゴタチ : バツゾク シュギ ト コッカ ショウゾウガ
書名別名 Tizian Paul 3.und seine Enkel

閥族主義と国家肖像画
シリーズ名 作品とコンテクスト
出版元 三元社
刊行年月 1996.8
ページ数 150p
大きさ 19cm
ISBN 4883030334
NCID BN15157497
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
99130744
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
原文言語 ドイツ語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想