1980年の初の訪中から14年後の94年、著者は87歳という高齢をおして再び中国を訪れる。東独時代の中国人留学生との再会をはじめ、各地の人々との交流を通じて中国の政治と文化の変貌を語り、その歴史的変化を冷戦構造の終焉、東西ドイツの統一、ソ連の崩壊といった世界的変動との同時代性において考察。戦中の亡命生活、戦後の東西両ドイツでの生活で幾多の試練をくぐり抜けてきた著者が、文化大革命や天安門事件の悲劇を体験した現代中国の熱い息吹を伝え、中国とドイツ、そして世界の明日の「希望の原理」を語る。
「BOOKデータベース」より