アジア間貿易の形成と構造

杉原薫 著

本書は、主として1880年代から1930年代までのインド、東南アジア、中国、日本の四つの地域の間の国際経済関係を分析し、ウェスタン・インパクトがもたらした市場機会にアジア諸地域がどのように反応し、工業化を内に含む独自の国際分業体制を作りだすにいたったかを明らかにする。

「BOOKデータベース」より

博士論文;博士論文

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 第1編 アジア間貿易の基本問題(アジア間貿易の形成と構造-1880〜1913年
  • 19世紀後半のアヘン貿易
  • 東南アジア第一次産品輸出経済の構造-1880〜1913年
  • 両大戦間期のアジア間貿易)
  • 第2編 インド貿易の発展と日本の工業品輸出(1870〜1913年におけるインドの輸出貿易
  • 第一次大戦前のアジアにおけるインド貿易の役割
  • 第一次大戦前のインド市場における日本製綿メリヤス製品の浸透
  • 明治日本の産業政策と情報のインフラストラクチャー)
  • 第3編 アジアにおける近代的労働力の形成(インド人移民とプランテーション経済-19世紀末〜第一次大戦期の東南・南アジアを中心に
  • 華橋の移民ネットワークと東南アジア経済-19世紀末〜1930年代を中心に ほか)

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[目次]

  • 論文目録
  • 論文の内容の要旨
  • 目次 / p2
  • 凡例 / p6
  • 序章 本書の課題と構成 / p1
  • 1 本書の課題 / p1
  • 2 工業化型貿易の出現 / p3
  • 3 雁行形態論と三環節論 / p5
  • 4 本書の構成 / p7
  • 第I編 アジア間貿易の基本問題 / p11
  • 第1章 アジア間貿易の形成と構造-1880~1913年- / p13
  • 1 はじめに / p13
  • 2 アジア間貿易の数量的検討 / p15
  • 3 綿業基軸体制の成立 / p22
  • 4 ウェスタン・インパクトとアジアの対応 / p29
  • 5 むすび / p35
  • 補論1 書評・石井寛治・関口尚志編『世界市場と幕末開港』 / p50
  • 第2章 19世紀後半のアヘン貿易 / p55
  • 1 はじめに / p55
  • 2 アヘン貿易の拡大 / p58
  • 3 輸入代替の過程 / p62
  • 4 むすび-綿業基軸体制への転換と日本の参入 / p65
  • 第3章 東南アジア第一次産品輸出経済の構造-1880~1913年- / p69
  • 1 はじめに / p69
  • 2 市場構造の数量的検討 / p71
  • 3 アジア市場への統合形態 / p78
  • 4 アジア国際分業体制と「接合ゲイン」 / p84
  • 5 むすび / p88
  • 第4章 両大戦間期のアジア間貿易 / p95
  • 1 はじめに / p95
  • 2 アジア間貿易の数量的検討 / p98
  • 3 東アジアの工業化とアジア国際分業体制 / p113
  • 4 帝国主義的国際秩序とその限界 / p128
  • 5 むすび-日本帝国主義の性格をめぐって / p136
  • 第II編 インド貿易の発展と日本の工業品輸出 / p157
  • 第5章 1870~1913年におけるインドの輸出貿易 / p159
  • 1 はじめに / p159
  • 2 輸出拡大の諸要因 / p163
  • 3 むすび / p180
  • 第6章 第一次大戦前のアジアにおけるインド貿易の役割 / p187
  • 1 はじめに / p187
  • 2 工業品の輸出 / p191
  • 3 第一次産品の動向 / p200
  • 4 むすび-従属的貿易決済構造の形成 / p212
  • 第7章 第一次大戦前のインド市場における日本製綿メリヤス製品の浸透 / p223
  • 1 はじめに / p223
  • 2 輸出急増の過程 / p227
  • 3 各国との競争 / p234
  • 4 むすびにかえて / p239
  • 第8章 明治日本の産業政策と情報のインフラストラクチャー / p243
  • 1 はじめに / p243
  • 2 同業組合の成立と産業政策の形成 / p245
  • 3 情報のインフラストラクチャー / p250
  • 4 むすび / p259
  • 第III編 アジアにおける近代的労働力の形成
  • 第9章 インド人移民とプランテーション経済-19世紀末~第一次大戦期の東南・南アジアを中心に- / p267
  • 1 はじめに / p267
  • 2 カンガーニ・メイストリ制の性格 / p269
  • 3 南インド農村との接合 / p275
  • 4 むすび / p280
  • 補論2 世界資本主義とインド人移民 / p284
  • 補論3 周辺部労働力の供給メカニズムについて / p293
  • 第10章 華僑の移民ネットワークと東南アジア経済-19世紀末~1930年代を中心に- / p297
  • 1 はじめに / p297
  • 2 移民ネットワークの発達 / p299
  • 3 客棧制と雇用形態の変化 / p307
  • 4 信局と華僑通商網の意義 / p312
  • 5 むすび / p318
  • 第11章 インド近代綿業労働者の労働=生活過程-20世紀初頭における日本との対比- / p325
  • 1 はじめに / p325
  • 2 労働過程における時間と規律 / p326
  • 3 生活過程と帰郷の意義 / p333
  • 4 むすび / p339
  • 第12章 日本における近代的労働=生活過程像の成立-宇野利右衛門と工業教育会の思想- / p345
  • 1 はじめに / p345
  • 2 伝統的支配原理の利用と革新 / p346
  • 3 大阪における「模範的」労働=生活過程の創出 / p354
  • 4 むすび / p361
  • 補論4 日本的労務管理のアジア的展開 / p368
  • 終章 総括と展望 / p379
  • 1 歴史概念としてのアジア間貿易 / p379
  • 2 アジアの工業化と世界システム / p383
  • 3 第二次大戦後への展望 / p386
  • あとがき / p395
  • 初出一覧 / p398
  • 図表一覧 / p399

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 アジア間貿易の形成と構造
著作者等 安 秉直
杉原 薫
朴 基炷
書名ヨミ アジアカン ボウエキ ノ ケイセイ ト コウゾウ
出版元 ミネルヴァ書房
刊行年月 1996.2
ページ数 410p
大きさ 22cm
ISBN 4623025659
NCID BA6191350X
BN13862170
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全国書誌番号
96039275
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言語 日本語
原文言語 日本語
出版国 日本
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