出来事としての文学

小林康夫 著

文学読解の技法と論理。「作品」や「テクスト」の批評を超え、意味には還元できない出来事を召喚する「装置」として、文学を読み解く根源的な試み。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 桃山の裾を廻ってゆく モノという出来事-川端康成「骨拾い」ほか
  • 涙と露 夢の行為と出来事-夏目漱石「夢十夜」
  • 歴史と無の円環 日付の時間錯誤-三島由記夫『豊饒の海』
  • 救いの不可能性と「ただ」 断言装置としてのテクスト-坂口安吾『白痴』ほか
  • 戦争のヴィジョンと同時代性 イメージのトポロジー-村上龍『海の向こうで戦争が始まる』ほか
  • 遭難と災厄 エクリチュールの出来事-古井由吉『楽天記』・平出隆『左手日記例言』
  • 夢の光学・閃光のような父の「署名」 父の不在・父の名-平出隆『若い整骨師の肖像』・『家の緑閃光』
  • 水の性愛・水の苦痛 イメージと力-松浦寿輝『冬の本』・朝吹亮二『opus』
  • 雪のカルナヴァル 姉のフィギュールと初めの力-朝吹亮二『終焉と王国』・『封印せよその額に』
  • 詩の《場処》・詩の《今日》 裂け目としての言葉-アンドレ・デュ・ブーシェ『ヘルダーリン、今日』ほか
  • 眼、眼差しの以前 解体のトポス-オウィディウス『変身物語』(ナルシス)
  • エルサレムの封印 アトラクターとしてのトポス-『聖書』
  • 砂漠の逃走線 生成変化と出来事-ポール・ボウルズ「遠い挿話」〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 出来事としての文学
著作者等 小林 康夫
書名ヨミ デキゴト ト シテノ ブンガク
出版元 作品社
刊行年月 1995.4
ページ数 259p
大きさ 19cm
ISBN 487893221X
NCID BN1256746X
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
95053946
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言語 日本語
出版国 日本
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