おろしや国酔夢譚

井上靖 著

天明二年、紀伊家の廻米を積んだ神昌丸は伊勢・白子の浦を出港し、江戸へと向かった。まもなく激しい嵐に遭遇、船頭・大黒屋光太夫以下17名の乗員は舵を失った船で漂うこと8カ月、ようやくアムチトカ島に漂着する。孤島での4年間の生活の中で一行は次々と斃れ、残るは9名。光太夫は流木を集めて船を組み、カムチャッカ半島へ向う決意を固めた。オホーツクからヤクーツク、イルクーツク、さらに女帝エカチェリーナ2世に帰国願いの直訴をすべく、西の果ての都ペテルブルグへと、厳寒のシベリアを越えてソリの旅が続く。女帝の前で卑屈になることなく堂々と謁見を了えた光太夫は、許されて遂に故国の土を踏む。あの嵐の日から実に10年。しかし、鎖国の世に<世界>を見てしまった男を待ち受けていた運命は…。かつて日本人はかくも輝いていた。大歴史小説。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 おろしや国酔夢譚
著作者等 井上 靖
書名ヨミ オロシヤコク スイムタン
出版元 文芸春秋
刊行年月 1968
ページ数 335p
大きさ 22cm
ISBN 416312960X
NCID BB16879685
BN07155361
BN07303527
BN08531866
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全国書誌番号
68008505
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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