社会と倫理 : カント倫理思想の社会史的考察

小牧治 著

[目次]

  • 目次
  • 序説 この研究の意図・課題ないし方法 / p1
  • 一 カントの道徳哲学と日常的倫理 / p3
  • 二 倫理や倫理思想と、そのその社会的基盤 / p7
  • 三 思想ないしエートスと社会的基盤との関係 / p12
  • I 倫理と社会的基盤との適合関係(M・ウェーバー) / p12
  • II 倫理の変貌ないし展開と社会的基盤 / p15
  • III 上部構造と下部構造との関連(マルクス主義) / p18
  • 第一篇 東ドイツにおけるグーツヘルシャフト的社会の形成 / p23
  • 一 グーツヘルシャフトの特異性 / p25
  • 二 グーツヘルシャフトの成立時期 / p29
  • I G・F・クナップの研究 / p29
  • II G・オーバンの研究 / p37
  • III 総括 / p60
  • 三 グーツヘルシャフトの実質的成立 / p65
  • I 騎士団国の衰弱と領主(グーツヘル)権力の強化 / p65
  • II 社会情勢に対応しての農民状況の悪化 / p68
  • III グーツヘルシャフトの成熟 / p74
  • 四 グーツヘルシャフトの進展(十六世紀・十七世紀)-グーツヘルに対する農民隷属の深化- / p77
  • I 一五二五年の農民一揆とその社会的基盤 / p77
  • II 農民の隷属化(「農奴化」) / p87
  • III 「グーツヘル対ウンターターン」の人倫関係 / p98
  • IV 被支配的生産者層と経営様式-若干の統計を介して- / p103
  • 五 総括-グーツヘルシャフトの社会倫理的構造- / p108
  • I 植民当初の自由 / p108
  • II 封建的自由の進展 / p111
  • III 封建的反動の根因 / p127
  • IV 領主対農民の関係 / p139
  • V 村落共同体の生活 / p141
  • VI 上層的・精神的支柱としてのキリスト教 / p147
  • 第二篇 十八世紀における東ドイツの社会的(経済的・政治的・倫理的)状況 / p153
  • 一 農民保護政策と社会的変貌 / p155
  • I 農民の隷属的状況 / p155
  • II 行政的状況と、グートの経営様式 / p162
  • III 村(共同体)の雰囲気 / p165
  • IV 農民保護政策 / p169
  • V 社会的変貌と、社会階層の動態 / p180
  • 二 グーツヘルシャフト的社会の西欧的近代的修正 / p199
  • I フリードリヒ絶対主義 / p199
  • II 上からの革新 / p203
  • III 根強い封建的共同的規制-身分と慣習- / p205
  • IV あたえられた自由-ヨーマン的エートスの欠如- / p217
  • V 吹きよせる西欧思潮 / p220
  • VI Pflicht(プフリヒト)-共同規制や慣習の遵守、恭謙・従順、恩恵・配慮- / p223
  • 三 ルター的ピエティスムスのエートス / p227
  • 第三篇 カントの倫理思想と社会との関係 / p239
  • 一 カント倫理学の構造-道徳的形式の内容化- / p241
  • 二 カント倫理思想におけるキリスト教的(ルター的・ピエティスムス的)エートス / p247
  • I 信仰に場所をあけるための知の限定 / p248
  • II 信仰-道徳と宗教との関連- / p251
  • III 人間とは何であるか-「人間学」的自覚- / p273
  • IV キリスト教的・ピエティスムス的エートス-諸学説- / p276
  • V 総括 / p287
  • 三 自然科学と啓蒙主義(西欧的なもの)の影響-根源的エートスを理性化・哲学化せしめるにいたった動因- / p299
  • 四 カント倫理思想の社会史的性格 / p304
  • I 西エルベにおける「ルター的プロテスタンティスムス」の社会史的性格 / p304
  • II 東エルベにおける「ルター的ピエティスムスのエートス」の後進性 / p307
  • III カント的市民意識の性格と限界 / p310
  • IV 西欧の風による根源的エートスの哲学的自覚化と改善 / p313
  • V カント倫理思想の社会史的限界-半封建的・半近代的なぬえ的性格- / p317
  • 五 「人格に対する尊敬」の意味するもの-「人間性の原理」の社会的考察- / p342
  • I いわゆる「人間性(Menschheit)の原理」の哲学的・論理的解釈 / p342
  • II マルクス主義的解釈-ブルジョア意識の反映- / p346
  • III 神聖なる創造者の委託としての人間性-「人間性の原理」の背景をなす後進社会的エートス- / p348
  • 附設 「封建倫理」研究の問題点と方法-「カント倫理思想の社会史的考察」と「近代倫理の成立の問題」との視点のもとに- / p361
  • 一 倫理思想と倫理と社会 / p363
  • I カントにおける、道徳哲学と日常倫理と世間 / p363
  • II エートス(日常倫理)と社会的基盤-M・ウェーバーおよびマルクス主義の視点- / p365
  • 二 領主対農民関係とマルク協同態 / p368
  • 三 共同体的規制 / p370
  • 四 封建制とキリスト教 / p374
  • 五 社会と日常倫理とカント倫理思想 / p379
  • 六 近代倫理への視点と、現代的問題 / p386

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 社会と倫理 : カント倫理思想の社会史的考察
著作者等 小牧 治
書名ヨミ シャカイ ト リンリ : カント リンリ シソウ ノ シャカイシテキ コウサツ
出版元 有信堂
刊行年月 1959
ページ数 389p
大きさ 22cm
NCID BN07187663
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全国書誌番号
59005404
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言語 日本語
出版国 日本
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