加藤周一氏は「日本社会・文化の基本的特徴」を分析。木下順二氏は「複式夢幻能」の個別性と普遍性を考察。丸山真男氏は「日本的なもの」を「原型」「古層」「執拗低音」と把えてきた思索の歩みを語る。三氏三様に日本文化の深層に肉迫する、連続講演会の記録。
「BOOKデータベース」より
日本の社会・文化・思想の深層に内在する「かくれた形」(アーキタイプス)とは何か。「競争的な集団主義」など五つの特徴を分析する加藤氏、能におけるリアリティの表現から文化を論じる木下氏、歴史意識の「古層」を探る自身の歩みを俎上にのせる丸山氏、そして固有の形の模索から普遍的な規範を見出そうとする武田氏。日本文化の「個性」の本質に迫った刺激的な講演会の記録。
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