飯塚信雄 著
十六世紀のヴェネツィアに、イスラム社会の影響を受けて生まれ、バロック、ロココと、装飾の時代が進むにつれて技術の発展と地域の拡大を示してきたレースは、フランス革命のころを境として経済効率重視の工業化社会の中に消滅してしまった。本書は、刺繍、編物と並ぶ三大手芸のひとつと呼ばれながら、あまりにも短い期間に栄華を極め、類いなく繊細な作品を残したレースの歴史を辿り、装飾美術と社会の関係を考える試みである。
「BOOKデータベース」より
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