経路積分による量子力学はR.P.ファインマンによってはじめて展開されたが、本書は1965年にファインマンによって著された、この分野の著名な教科書の日本語版である。経路積分によって量子力学の法則を記述し、その法則を多くの事象に適用している。量子力学の基本概念から、シュレディンガー方程式の表示とのつながり、具体的な事例として摂動論や遷移、変分原理、量子電気力学の分野までを取り扱っている。経路積分の方法によって、量子力学の物理的な洞察と数学的な解析とが直感的に把握できるように配慮されている。
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