日本神話と古代国家

直木孝次郎 著

神話の条件として著者は、「神々の物語が、一部の人の創作でなく広く民衆に支持され、宗教性と呪術性をもつこと」をあげる。『記・紀』編纂の過程で、また明治以後の歴史教育のなかで、日本神話はどのような潤色が加えられたか。天孫降臨の話やヤマトタケル伝説、三種の神宝などの具体例をもとに、綿密な文献学的方法による研究を進め、古代国家の歴史と形成に果たした神話の実体を明らかにした労作。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 日本神話の歴史(『記・紀』と日本神話
  • 『古事記』の史実性-天皇系譜の例
  • 『記・紀』神話・伝承の差異とその背景
  • 日本「神話」にみる作為と変形
  • 比較神話学からみた「記紀神話」-ヤマトタケルとモモソヒメはなぜ死んだか)
  • 2 建国神話の形成(神武天皇と古代国家
  • 治定以前の神武天皇陵
  • 「天皇陵」偽造の歴史
  • 日本古代統一国家の形成)
  • 3 古代史研究と津田史学(神話と史実-津田の文献学的研究
  • 津田左右吉の『神代史の研究』
  • 『記・紀』批判と津田史学
  • 日本古代史の研究と学問の自由-森鴎外・三宅米吉・津田左右吉を中心に)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本神話と古代国家
著作者等 直木 孝次郎
書名ヨミ ニホン シンワ ト コダイ コッカ
シリーズ名 古事記
日本書紀
講談社学術文庫
出版元 講談社
刊行年月 1990.6
ページ数 313p
大きさ 15cm
ISBN 4061589288
NCID BN04910691
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
90040921
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想