トロイア幻想

上原和 [著]

パルテノン神殿の柱を見ては、法隆寺の太く雄々しい柱の源流ならんかと思い、アルカイック期の女神たちの微笑と正面観照性の衣褶に、遥かなわが飛鳥仏を偲び、古代美術の大いなる東漸の道に想いを馳せる。あるいはまた、ギリシア悲劇の中でも、10年に及ぶトロイア遠征にかかわる詩句は、その先史世界の諸遺跡と相まって、著者の胸奥に今もなお鮮明に息づく。日本美の源泉を求め続ける旅人が、古代逍遥に見いだしたロマンのこころ。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • トロイアと斑鳩を結ぶもの-序に代えて
  • 1 エーゲ海の光と風-古代美術の宴(アテネの春
  • クレタの壷
  • ミケーネの泉 ほか)
  • 2 トロイア幻想-古代憧憬の旅(カサンドラーの予言
  • アガメムノーンの仮面
  • ヘレネーに寄せる歌 ほか)
  • 3 インドの光と影(インドの光と影
  • 西方からの旅びと-ガンダーラの仏・菩薩像
  • シルクロードの旅日記より ほか)
  • 4 遥かなる敦煌(遥かなる敦煌
  • 幻の都・隋の大興城
  • 『唐大和上東征伝』の旅-鑑真が見た海南島 ほか)
  • 5 斑鳩古京(礎石への想い-若草伽藍址にて
  • 癩者への接吻-聖ジュリヤンと膳妃
  • 斑鳩の女びと-中宮寺に寄せる思い ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 トロイア幻想
著作者等 上原 和
書名ヨミ トロイア ゲンソウ
書名別名 古代憧憬の旅
シリーズ名 講談社学術文庫
出版元 講談社
刊行年月 1989.6
ページ数 275p
大きさ 15cm
ISBN 4061588796
NCID BN03577779
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全国書誌番号
89046492
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言語 日本語
出版国 日本
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