滝川政次郎 著
敢えて貶謫をも辞せず、自説を枉げなかった明法博士惟宗公方の気節を冒頭に据えた本書は、簡潔にして流麗な文章で綴られた我が法律史の名随筆である。瀧川博士の該博な知識と実事求是の学的姿勢は独自の法制史を構築せしむる基底である。ここに選ばれた名裁判譚、名裁判官評、行刑史話、律令語彙考証、法典・法制史料紹介、有職等83の小話は、ともすれば歴史の中に埋没された庶民の法律生活の実体を浮かび上がらせたものである。
「BOOKデータベース」より
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