旅ゆけば俳句

江国滋 著

論より吟行。たとえば冬の下関でふぐを食いながら俳句を詠む。たとえば秋の鎌倉で句会を催す。俳句にしても旅行にしても、そもそもは無用の用、だからこそ楽しく、しかし真面目にこれに取り組むべし。俳句とは必ず一つ季語が入り、五七五で成り立つミニ文芸であることをお忘れなく。-いずれおとらぬ俳人をゲストに、北へ南へ、あそびごころあふれる俳句ツアーへのご招待。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 冬の部(ひとひらのふくが青磁を離れたり
  • 越前やとろりと青き冬の海
  • 冬ざれの百万石のお庭かな)
  • 春の部(つぎつぎに春の季題を食べにけり
  • 筍にいま当りたる朝日かな
  • 出刃1本発止と鰡を打ちにけり)
  • 夏の部(稲妻も穂高も神の御意のまま
  • 鮎の川すがたただしく流れけり
  • 酌の指薄暮に白く鵜舟待つ)
  • 秋の部(み仏のかんばせは青観月会
  • 横綱がジャズ聴いてゐる夜長かな
  • 秋の暮なまこ壁凝ッと動かざる)
  • 新年の部(いま旅は大団円や初御空)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 旅ゆけば俳句
著作者等 江国 滋
書名ヨミ タビユケバ ハイク
シリーズ名 新潮文庫
出版元 新潮社
刊行年月 1989.2
ページ数 269p
大きさ 16cm
ISBN 4101378029
NCID BN03263861
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全国書誌番号
89024553
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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