日本海の成立 : 生物地理学からのアプローチ

西村三郎 著

本書は、毎日出版文化賞(『地球の海と生命』により)、大仏次郎賞(『リンネとその使徒たち』により)等を受賞した著者が、日本海における10年間の調査・研究から、生物地理学的手法を用いて日本海のなりたちにアプローチした、画期的な科学書であり一大ロマンの書である。

「BOOKデータベース」より

文献: p.210-221

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 日本海-この謎をひめた海
  • 閉ざされた海
  • 最初の植民者
  • 湖沼時代を暗示するもの
  • 古アムール河と日本海湖のおもかげ
  • 入江の時代をへて内陸海へ
  • 日本海とその生物相の完成

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • 1. 日本海 -この謎をひめた海 / 2
  • "裏日本"と日本海 / 2
  • 科学的探究のはじまり / 3
  • 邦人先駆者の活躍 / 5
  • 黄金時代 / 7
  • 新しき発展 / 10
  • 浮きぼりにされた問題点 / 13
  • 2. 閉ざされた海 / 18
  • 日本近海の生物相とその分布要素 / 18
  • 固有の問題 / 21
  • 固有種族の分化過程 / 26
  • 固有種族形成の時期 / 32
  • マリン・タイプの盆地として / 36
  • サケ属の起源 / 38
  • カワシンジュガイとともに / 42
  • ウミバト属の分化 / 46
  • 3. 最初の植民者 / 56
  • 適応放散をとげたものたち / 56
  • 適応放散の条件 / 66
  • 激変説 / 67
  • 激変の原因としての海進 / 70
  • 海進はどのようにしておこなわれたか? / 71
  • 4. 湖沼時代を暗示するもの / 74
  • 淡水湖説のはじまり / 74
  • チョウザメの分布 / 77
  • イトウの歴史 / 78
  • ウグイの分化 / 82
  • 汽水化・海水化の過程をのりこえて / 84
  • 5. 古アムール河と日本海湖のおもかげ / 88
  • Lindbergのえがいた水系 / 88
  • 淡水魚の分布 / 90
  • 古黄河水系との接続問題 / 99
  • 古アムール河淡水魚相の復元 / 103
  • 東北日本と西南日本 / 107
  • 日本海湖の形成史と排水路の問題 / 110
  • 6. 入江の時代をへて内陸海へ / 120
  • 大海進と入江の時代 / 120
  • 入江の時代と適応放散の速度 / 123
  • 入江の環境 / 126
  • 太平洋から隔離 / 131
  • 固有種族はどこからきたか? / 133
  • 沿岸性群集の大移動 / 139
  • 大移動のメカニズム / 142
  • 氷河活動をめぐるEwing-Donnの仮説 / 150
  • 北太平洋と北大西洋 / 154
  • 世界地史のなかでの日本海 / 157
  • 7. 日本海とその生物相の完成 / 162
  • 気候の寒冷化 / 162
  • 深海盆問題によせて -日本海の深海群集 / 166
  • 深海群集の起源 / 177
  • 氷期における避難場所としての日本海 / 182
  • いつ深海盆化したか? / 190
  • 海峡接続の問題 / 192
  • 朝鮮・対馬両海峡の成立時期をめぐって / 199
  • あとがき / 206
  • 文献 / 210
  • 索引 / 222
  • 欧文(学名・外国人名)索引 / 226

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 日本海の成立 : 生物地理学からのアプローチ
著作者等 西村 三郎
書名ヨミ ニホンカイ ノ セイリツ
出版元 築地書館
刊行年月 1974
版表示 改訂版;〔新装版〕
ページ数 227p
大きさ 22cm
ISBN 4806710830
NCID BN01308073
BN03212237
BN04515165
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全国書誌番号
69007164
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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