林曼麗 著
日本の図画教育の質を問い、考えさせる知的でみずみずしい本である。著者は日本の図画教育における「表現」の問題に着目し、それを図画教育の方法史的研究から明らかにしている。すなわち、日本の近代の図画教育の出発期である明治時代の最初から、大正時代の山本鼎の自由画教育運動を経て、昭和初期に至るまで、それぞれの時期の図画教育と子どもの「表現」活動がどのように捉えられ、また実践によって具体化されていったかを教育方法史の観点から切り込み、跡づけているのである。
「BOOKデータベース」より
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