知識は個人のものというより社会のものとはどういう意味か、科学は政治とどうかかわり、科学者はどういう社会的な力をもつか、我々の社会はテクノクラシーへと進んでいるのか。こうしたもろもろの問いは、科学・技術が巨大な力となっている現在、科学者・技術者だけでなく、社会一般の人々、これから科学者になろうとする学生にも重大な意味をもつものである。本書は、一般の人々にもわかりやすい言葉で、これら「科学社会学」の基本の諸問題を論じたもので、現代社会における科学の実像を明らかにし、人間社会の将来を考える素材を提供している。
「BOOKデータベース」より