子どもが学習する場は、教室だけに限らない。本来、子どもは遊びを通して「人間」を学び、「生き方」を学んでいくはずだった。しかし、現代の歪んだ学校・家庭教育によって子どもは遊べない存在から、遊ばない存在へと変わり、真の成熟をはたせないまま大人になろうとしている。本書は、このような状況を危惧する五人の研究者が、教育哲学、教育社会学、幼児教育学等の学問的見地から、実践家の協力を得て「子どもが人生の原点をつかみとる遊びを育てるにはどうしたらよいか」の声に、理論と実践の両面で答えたものである。
「BOOKデータベース」より