罪悪感の現象学 : 「受苦の倫理学」序説

久重忠夫 著

「私は他者Xに悪いことをしたと思う」-私という主体の行為の結果生じる他者の受苦(パトス)について感受される罪悪感を、あくまで一人称的かつ経験的に分析し、一人の主体の本質、人間性の一断面に迫る。知的・普遍的現代思潮にあえて逆らい、秘私的個別性の中に特異な哲学を構築する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 方法の問題-核表現の分節(フッサール現象学の方法の検討
  • シェーラーにおける「感得」〔F¨uhlen〕の方法)
  • 第2章 「私は…と思う」-倫理的主体性について(G.マルセルにおける「内省」
  • P.リクールにおける「反省」
  • テレバッハの鬱病前性格論
  • 木村敏における鬱病の罪悪感)
  • 第3章 「私は他者に」-罪悪感の空間性(サルトルにおける「まなざし」
  • 和辻倫理学における「人と人との間」)
  • 第4章 「私は…した」-行為の時間性について(M.ブロンデルにおける「波」の概念
  • ジャンケレヴィッチにおける「取り返しのつかないこと」
  • M・シェーラーにおける「悔恨」)
  • 第5章 「悪いことをした」-行為と悪(リクールにおける悪の段階
  • J.ナベールにおける過ちと悪)
  • 第6章 「私はあの人に悪いことをしたと思う」-閉鎖性あるいは閉鎖的自我(攻撃性の内面化-ニーチェ
  • キルケゴールにおける「閉鎖性」
  • N・ベルジャエフにおける「地獄」
  • R.D.レインの「閉鎖性」)
  • 第7章 「私は言う」-「聞く」ことの可能性

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 罪悪感の現象学 : 「受苦の倫理学」序説
著作者等 久重 忠夫
書名ヨミ ザイアクカン ノ ゲンショウガク
出版元 弘文堂
刊行年月 1988.3
ページ数 373, 4p
大きさ 22cm
ISBN 4335150210
NCID BN02120315
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全国書誌番号
88027963
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言語 日本語
出版国 日本
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