女の力 : 古代の女性と仏教

西口順子 著

女人禁制を掲げる諸寺には、さまざまの女人に関する伝承がある。その伝承は主として寺辺や山麓周辺の里近くに多く見られる。寺院と女性とは、どのようなかたちでかかわっていたのであろうか。本書は、古代末〜中世初期の、女性と仏教とのかかわりあいの姿を、史料に即して具体的に描き出す。そこに見いだされるのは、国家祭祀にかかわって女性排除が展開する様相であり、また、里坊にあって僧の生活を支えながら後生を祈る、僧の母や妻たちの姿であり、そして、きびしく女性をしりぞけていたはずの日本の宗教が<女の力>に多くを負っていたありさま、である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 仏法と忌み(女性の忌み
  • 神斎と仏事
  • 咎と祓-同衾の忌み
  • 血の忌みと山
  • 仏法と忌み
  • 出産と僧)
  • 第2章 骨のゆくえ(死と葬送と墓
  • 女性開基の寺)
  • 第3章 山・里・女人(女性の出家
  • 女人禁制
  • 里坊の営み
  • 尼の止住)
  • 第4章 僧の「家」(僧の妻帯と世襲
  • 寺家と妻
  • 息子の僧)
  • 第5章 王朝の巫女(巫女と僧
  • 妖言の罪
  • 巫女の託宣
  • 巫女と王朝仏教)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 女の力 : 古代の女性と仏教
著作者等 西口 順子
書名ヨミ オンナ ノ チカラ
シリーズ名 平凡社選書 110
出版元 平凡社
刊行年月 1987.8
ページ数 260p
大きさ 20cm
ISBN 4582841104
NCID BN01472940
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
87055567
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想