今日、統計は、行政に、企業経営に、労働運動に、家計分析に、さらに経済計画にと、社会のあらゆる面で必要不可欠なものとして利用されているが、その反面、私たちの日常は多種多様な統計数値の洪水に翻弄される結果ともなった。しかし、統計数値のまえには必ず社会的事実が存在し、その社会的事実の数字的な面を促えたものが「統計」であることを忘れてはならない。本書は、こうした観点から、統計というものがどのように生産・加工されるかを明らかにするとともに、それを利用する際に注意すべき点もわかりやすく説いた、初心者向きの入門書。
「BOOKデータベース」より